今月の言葉:『一見大したことのない仕事でも、思いきって全力を注ぐことだ。仕事を一つ征服するごとに実力が増していく。小さい仕事を立派に果たせるようになれば、大きい仕事のほうはひとりでに片がつく。』※デール・カーネギー
- 上野 浩太
- 1月17日
- 読了時間: 2分
『一見大したことのない仕事でも、思いきって全力を注ぐことだ。仕事を一つ征服するごとに実力が増していく。小さい仕事を立派に果たせるようになれば、大きい仕事のほうはひとりでに片がつく。』
※デール・カーネギー(20世紀前半の米国の自己啓発権威・講演家著述家、1888〜1955)
この言葉を選んだ理由は、私たちがお仕事に取り組む際に大切にしていることの一つに『工事規模の大小に限らず全力で取り組むこと』ということがあるためです。
どんなに小さなお仕事にもお客様の困りごとがあって、お客様の想いがあります。また個人や小規模だからこその、顔が見える仕事にもなります。
一方で大きな仕事になると、工程が多くなることや工期が長くなることで、職種や立場によってお客様の顔がなかなか見えづらくなることがあります。そしてその結果、「関わる全ての人が笑顔に」という目指すところへの道筋がわかりにくくなってしまいます。
私たちが、建築という仕事に携わらせていただく中で、一番喜びを感じるのは、お客様の喜んでいる表情を見た瞬間なので、そこに至る過程にも「顔が見える」というのは重要となってきます。
また規模に仕事の規模に関わらず1つ1つ丁寧に取り組むという経験は、大きな規模の仕事になっても常に相手の喜ぶ姿を想像しながら、取り組むことができるようになります。そんな手を抜かず取り組む姿勢は社内だけでなく現場にたずさわる全ての人たちに姿勢は浸透していくと思っています。
有名な建築家などが残した歴史的な建造物が、昔から今までずっとその場所にあり続けられるのも見えていないところに手を抜かず、誰かの感動や喜びを想像して造られているからだと思います。
だからこそ、ずっと大切にされ、風合いが加わり歴史となり、より趣のあるものに変化していけるのだと思います。
ただ建築物は、完成品からは表層的な部分しか見ることができません。つまり仕上げ方だけを気をつければ同じような雰囲気に見せることは可能となります。
最近は効率化・利益至上主義を追い求めた結果、見えない部分の材料を減らしたり、仕上げ方を雑にしたことで、問題となるニュースなどを見かけることがあります。そんなニュースなどを見る度に同じ業界で働くものとして悲しくなります。
そういう事もふくめ建築という業務に取り組むものとして、今回紹介した言葉は、いつも原点に立ち返れる言葉だなと思いましたので、今回紹介させていただきました。
Comments