紙の上では分からなかった…マイレア邸で味わった“建築と環境の一体感”
- 上野 浩太
- 2025年10月31日
- 読了時間: 2分
先日PLUMPLANではメンバー9名(社員5名・外部から4名)で、フィンランドへの建築研修旅行に行ってきました。
今回の目的は、フィンランドを代表する建築家アルヴァ・アアルトの建築作品を実際に見て歩き、彼が設計に込めた「光・気候・機能」の考えを現地で肌で感じることでした。これまで書籍や雑誌などで学んできた名作たちに、今度は自分の目や身体で触れるという機会となりました。
現地では、長距離移動が必要な建物の見学を初日にまとめ、バスと公共交通機関、そして徒歩を交互に組み合わせながら移動しました。特に初日は、フィンランド西部の街ノーマルクまで向かい、アアルトの名作として知られる「マイレア邸」を訪れました。

ここでの体験は、参加者にとってまさに“雑誌では伝わらなかったもの”を感じる時間となりました。紙面で見てきた空間が、実際に目の前に立ち現れた瞬間の感動は忘れられません。素材の質感や経年変化、そして光の入り方までもが「なるほど、こういうことか」とその場に立って初めて、建物が“環境と一体となって存在していることを実感することができました。


さらに、今回の旅を特別なものにしてくれた大きな要因のひとつが、現地ガイドさんの存在です。建築への知識が深く、背景にある文化や歴史を丁寧に語ってくださったことで、ただ“見る”だけの旅ではなく、“読み解く”旅へと変わっていきました。
建物が建つ理由や設計の意図、その時代背景を知ることで、ひとつひとつの空間に込められた思いが鮮やかに浮かび上がり、参加者それぞれの理解もぐっと深まりました。
また、フィンランドならではの気候と建築の関係性にも、多くの学びがありました。たとえば、冬の日照時間が極端に短いこの地域では、直射光ではなく、やわらかく間接的な光を室内に導く工夫が随所に見られます。ペンダントライトの使い方や天井のデザインなど、どれもが“光をどう扱うか”に配慮されており、日本とはまったく異なる設計アプローチを体感することができました。

この研修で得た実感や感動は、決して一過性のものではなく、これからの実務に必ず活かされていくはずです。そして、次の世代へつないでいくための“学びの種”を、全員が持ち帰ってくれたように思います。
今回の経験を糧に、私たちはこれからも「体感する学び」を大切にしながら、ひとつひとつの仕事に向き合っていきたいと思います。




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